まさみの知っておきたい葬儀のノウハウ

高齢者が増えて需要増加見込みでも薄利の葬祭業界

2021年04月13日
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高齢化が着実に進み、高齢者が既に3600万人を超えて高齢化率が総人口の3割に近づいています。2010年に亡くなった人が11年ぶりに前年より減少したとはいえ、今後も高齢化が進んでいく見込みなので亡くなる人数は増加傾向が続くはずです。

自ずと葬儀件数も増え続けていくと見込まれていますが、近年、1日葬や直葬が珍しくなくなり、葬儀自体の簡素化が急速に進んでいるようです。そこへコロナ禍感染問題が発生して3密を避ける必要があり、一層簡素化するため一般葬や家族葬でも参列者の少人数化が進んでいます。

葬祭市場は既に1兆円規模に達していますが将来に向けて死者数の増加が確定的なので近年、需要増を見込んで葬祭業に参入する業者が増えているようです。昨今、特別なノウハウの必要でないこの業界には6千を超える業者が乱立して顧客奪い合いの様相を呈しているといわれており、低価格化競争が進んでいるようです。

このため、葬儀の簡素化や小規模化が急速に進んでいるので件数が増えても葬祭業は薄利状態になり、厳しい経営を強いられています。特に、地方の中小規模業者の苦戦している状況が時折りマスコミに報道されています。この業界でもM&Aが行われていて、中小規模業者が徐々に淘汰されているようです。