まさみの知っておきたい葬儀のノウハウ

葬儀の簡素化に続いて家庭から仏壇が消え去る風潮

2021年03月01日
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全国に高度情報化網が整備され、国内外のあらゆる情報がインターネットを通じて簡単に手にすることができるようになると生活の多様化が一気に進んできました。おかげでひとり一人が色々な考え方を取入れた生活ができるようになってきたわけです。

それまで冠婚葬祭は伝統的なしきたりに則って続けられてきましたが次々と変化が現れてきました。全般的には昨今の合理的な生活スタイルに代表されるようにこうした儀式の簡素化が始まったわけです。中でも、葬儀については大勢の参列者に見送られる一般葬が少人数の親族などだけで行う家族葬や直葬などへ変化してきました。

葬儀後の法要などは四十九日法要が何とか残っている程度で、一周忌以降の年忌法要などはすっかり忘れられているようです。かつてはどこの家庭にも家族で仏壇前に座り、毎日、位牌を前にしてご先祖様を拝む風習が続いていました。

しかしながら、都市圏では日常生活のスペースが十分でない家庭が多くなり、仏壇を置かない家庭が増えています。このため、マンションなどでは仏壇を設けない設計ですからこの習慣は自分の方から行動しないと仏壇なしの生活が当たり前になってしまいました。

大量の情報が日々の生活に流れ込んでくる忙しい社会の中で葬儀が簡素化され、家庭から仏壇が消え去り、先祖を拝む風習も次第に忘れ去られてしまう風潮が広まっています。