かつては、葬儀といえば、故人の自宅にお坊さんに来てもらい、親戚はもちろん、ご近所さんにも集まってもらって執り行うという形が一般的でした。その後、住宅事情の変化や車社会の到来、その他もろもろの理由もあって、会館やセレモニーホールで行われることが多くなりました。豪華な祭壇、広々とした控えの間、食事をとったり休憩をしたりする部屋もあり、大きな駐車場を備えたところが人気となりました。反面、自宅で行われることはぐんと減りました。その後、時代は核家族化へと進み、少子化も始まりました。高度経済成長から、一転、低成長となり、さらにはマイナス成長、デフレ不況と、経済環境が悪化するにつれ、大仰な葬儀は少なくなっていきました。
大勢の人にお参りをしてもらうことをやめ、親近者や家族のみでひっそり執り行う家族葬が徐々に増え、遂には、病院などから火葬場へ直行する直葬も登場しました。他にも、船の上から海に散骨するものなど、葬儀の形は実にさまざまになりつつあります。いろんなやり方があるだけに、迷うこともあるでしょう。どんな形で行うかを決定するのは遺族ですが、故人の遺志が大きな影響を及ぼすケースもあります。「俺が死んだら無駄なお金は一切かけるな」とか、中には「絶対に何もするな」という極端なものもあるようです。どういう形で行うかは人それぞれとしか言いようがありませんが、いずれにしても、何のために行うのかをしっかり考えておかなければなりません。
もちろん、故人の冥福を祈るために行うことは第一の目的ですが、それ以外にも、社会的なつながりのあった人たちへの最後のご挨拶という面もあるでしょう。あるいは、世間体はどうでもいいから、とにかく遺族の心を癒したいということかもしれません。数ある方法の中から、その目的に最も合うものを選べはいいでしょう。社会的なつながりのあった方々への別れのご挨拶であるなら、規模も一定のものにして、型どおりのセレモニー的なものにしなければなりません。ごく親しい人だけで心からの別れを惜しみたいというなら家族葬を自宅で行うのもいいでしょう。余り時間もお金もかけたくない、最低限の方法でなるべく早く気持ちを切りかえたいというのなら直葬も選択肢に入ります。
今は本当にいろいろ方法がありますが、大切な人は残念ながら既に亡くなってしまった以上、遺族が一番気の済む方法で行う以外ありません。結局、それが一番の供養にもなるはずです。
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